[208]2010/09/27(Mon) 14:11 彼岸花にノビタキ (福岡 博多にある翡翠堂メガネサロン情報)
夏日から急転して秋らしく。
こうなると夏バテも回復し、秋を見つけに歩きたくなる。
「ノビタキ」は秋の使者、私の好きな小鳥。
スズメくらいだが、草花のてっぺんに止まるのが大きな違い。
彼岸花に止まるノビタキを撮りたい、 それはここ数年の秋の目標ながら なかなか実現は難しい。
まず、開花期と渡来の時期とが微妙にずれるから。
彼岸花が咲く頃この小鳥はまだ少なく、 たくさん来るころに花は盛りを過ぎて、 無残に白けた姿をさらすことが多いのだ。
今年もその短いチャンスが巡りきて、田んぼを探索する。
チャンスをものにするためには、 まずはノビタキが早く来る場所を見つけること。
勿論、彼岸花が咲き誇る場所でなくては。
結構な難問なのですよ、これが。
事前のリサーチ、そして幸運が必要。
まだ一度も満足いかない。今年こそ。
先日から目をつけた田んぼへ行くと、 わずかだけどノビタキが来ている。
黄金の稲穂をバックに、可愛い秋の使者。
あっ!飛んで行ってしまった!
待ちながら見下ろす小さな川にカイツブリのヒナがいる。
弁足といわれる足で、頭をしきりにカイカイ。
なんでもそうだが、子供は可愛い。
毛玉のようなきょうだいが、揃って泳ぐ。無事に大きくなれよ。
さて、帰ってこないノビタキを探しに出る。
ああ、こんな遠くまで来てたのか。
1枚撮るが、「赤い人工物に止まってる」と見える。
人工物じゃあね、とピントも確認せず無造作に1枚だけ。
帰宅して確認すると、
なんと
「彼岸花に止まるノビタキ」じゃあありませんか。
ううう、我が目を呪う。
分ってればもっと粘ったのに。
もっとまともな構図で写したのに。
こうして、今年もまたチャンスを逃がした。
また来年。 いつもいつも、もう少しのところで逃がす。
鳥の向きが悪かった、花の咲き方がイマイチだった・・・
むずかしい理由の2点め、 この花の細い花びらには、元々よくよくのことがなければ 小鳥は止まらない。
できそうでできない目標。でも、だから楽しい。
来週末、花は盛りを過ぎているだろう。
私の好きな使者は、なかなか望みを叶えてはくれそうにない。
しかし、
秋は急速に装いを改め、 夜半の雨とともに人知れず深まってゆく。
肌寒さがこんなにも心地よいのは、 あの猛暑の意外な功徳か。
嬉しい季節がやってきた。
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